朝だけお湯が出ない、という言い方を最初にしたのは私でした。一日のうちでお湯が使えないのが朝だけなら、夜は普通に使えているということです。それなら機械が壊れたのではなく、朝という条件のどこかに理由があるはずだ、と考えました。慌てて交換を決める前に、まず「出ない条件」を書き出そうと決めたのです。同じ機械が夜には動いている、という事実が、私にはいちばん大きな手がかりでした。
朝だけ、という状態は大きく二つに分けて考えられました。一つは朝の使い方に原因がある場合、もう一つは機械が朝の時間帯だけ動きにくくなっている場合です。この二つは、確かめる場所が違います。前者なら使い方や設定、後者なら機械側の動作を見ることになります。ただ、私にはどちらかを見分ける知識がなかったので、まずは事実だけを並べることにしました。何時に、どの蛇口で、どのくらい待って、お湯がどうだったか。それだけをメモしました。数日分たまると、自分の思い込みではない部分が見えてきました。
私は最初、朝という時間帯そのものを疑いました。けれど書き出してみると、出ない日と出る日があり、いつも朝とは限らないことも分かりました。そうなると、時間帯だけでは説明がつきません。曜日か、前日の使い方か、外の気温か。候補を絞るのではなく、増やしておく。分からないうちは、そのほうが安全だと感じました。この段階では、まだ何も結論を出していません。
費用の話は後回しにしました。金額は機種や工事の条件で変わるので、先に見ても判断の材料にならないと思ったからです。出る条件をそろえてからのほうが、話も整理しやすいと感じました。
次に、リモコンと設定を見ました。私の家では時間帯によって沸き上げの予定が組まれていて、その設定をこのときに初めて意識しました。設定を変えた覚えがなくても、誰かが触っていた、ということもあります。家族に確認すると、以前に時間帯を変えた記憶がある、という話が出てきました。それだけで解決したわけではありませんが、朝という時間帯に何かが重なっている可能性は、ここで初めて具体的になりました。
設定を変える場合は、元の状態をメモしておくようにしました。戻せないと、かえって分からなくなるからです。
朝は、台所と浴室、洗面所の使用が重なりやすい時間です。同時に使うと湯量や勢いが変わる、というのは私の家でも起きていました。これも故障とは限りません。ただ、重なっているのかどうかは、記録しないと分かりません。私は一週間、朝に使った場所とその順番を書いてみました。すると、特定の二か所が重なる日にだけ、出方が違うと感じていたことに気づきました。
出る時間と使う場所を並べるだけでも、見え方は変わります。同じ機械でも、条件が変われば結果が変わる。当たり前のことですが、記録すると実感できます。お湯が出ないときにまず何を確かめるかは、お湯が出ないときの確かめ方にまとめています。
気温が下がる時期は、給水の温度そのものが下がります。そのぶん、お湯が温まるまでの感じ方も変わります。朝いちばんは、一日のうちでいちばん気温が低い時間でもあります。私の家では、冬の朝だけ待ち時間が長く感じられました。これは機械の調子とは別の話です。季節の話と機械の話を混ぜないように気をつけました。
メモは、家族にも見える場所に置くようにしました。私一人の感覚で判断していると、思い込みが混ざる気がしたからです。家族が「今日もそうだった」と言う日と、私だけがそう感じた日は、意味が違うように思えました。同じ家にいても、気づく人と気づかない人がいます。それを分けて書くだけでも、後から見たときの印象は変わってくるものです。
だから私は、季節ごとにメモを分けるようにしました。同じ「出ない」でも、夏と冬では条件が違うからです。決める前に見た順番は、記録する、条件を分ける、そして分からない部分は触らずに残す、という順でした。エコキュートでお湯が出ないときの整理はこちらにも書いています。交換を待つかどうかで迷っている場合は、こちらの記事も参考になります。
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