追い焚きだけができない、という状態になったとき、私は「お湯は出るのに、なぜ」と何度も考えました。同じ機械が、給湯では働いている。それなのに、お風呂を温めることだけができない。この食い違いが分からず、最初は設定をあちこち触っていました。けれど触るほど、どこを変えたのか分からなくなっていきました。そこで、原因を決めるのをやめて、どこで止まっているのかを分けて見ることにしました。
追い焚きができない、と一口に言っても、状態はいくつかに分かれます。お風呂の温度が上がらないのか、循環している音がしないのか、リモコンの表示が変わらないのか。私の場合は、音はしているのに温度が上がらない、という状態でした。同じ「できない」でも、どこに気づいたかで意味が変わります。まず、気づいたことをそのまま書きました。
最初は、自分の使い方が悪いのだと思っていました。温度を上げすぎたのか、順番を間違えたのか。けれど、同じ手順でうまくいく日もありました。同じことをしても結果が違うときは、手順の問題ではないはずです。そう気づいてからは、操作を覚え直すのをやめて、状態の違いを書き留めるほうに切り替えました。
追い焚きは、給湯とは別の流れを使っています。だから給湯が普通でも、追い焚きだけがうまくいかないことはある、という前提で見るようにしました。この前提を持つだけで、不思議だという気持ちが少し落ち着きました。
私は、三つに分けて整理しました。給湯の流れ、ふろの流れ、そして循環の流れです。給湯が問題なら、蛇口のお湯にも変化が出ます。ふろの流れなら、お風呂の給湯や水位に関わります。循環なら、追い焚きのときだけに表れます。私の家の状態は、このうち循環の流れに近いように見えました。もっとも、これは私の見立てで、確かめたわけではありません。
三つに分けたこと自体は、私の思いつきです。正しい分け方かどうかは分かりません。ただ、「どこかが悪い」と一まとめに考えるより、「どこで止まっているか」と見るほうが、自分でも答えを出しやすいと感じました。お風呂のお湯は給湯と追い焚きで経路が違う、という説明を読んだことが、この分け方を考えるきっかけになりました。
三つのどれかに当てはめようとするより、当てはまらない部分をそのまま残しておくほうが、私は納得できました。
機械を疑う前に、設定を確かめました。ふろ優先の設定、水位の設定、時間帯の設定です。私の家では、ふろの水位が想定より低く設定されていて、それが原因の一部だった可能性がありました。設定は、家族の誰かが変えていることもあります。私は変えた覚えがありませんでしたが、確認すると心当たりが出てきました。設定を変えるときは、元の値をメモしておきます。戻せないと、何をしたのか分からなくなるからです。
設定の画面は階層が分かりにくく、どこに何があるのか覚えられませんでした。だから私は、触る場所と元の値を紙に書いてから操作しました。戻すときに困らないようにするためです。この手間を省くと、あとで「何を変えたか分からない」状態になります。私の場合は、それがいちばん困りました。
設定で変わったとしても、それがすべてとは限りません。私の場合は設定を戻しても、翌日また同じ状態になりました。それでも、設定を先に確かめたことで、機械側の話をするときに余計な迷いが減りました。お風呂が沸かないときの分け方はこちらにまとめています。
追い焚きができないとき、原因を自分で決めるのは難しいと感じました。だから私は、見たこと、触った設定、そのときの状態を並べるだけにしました。エコキュート全体の修理か交換かの整理はこちら、給湯器の修理か交換かはこちらに書いています。
誰かに説明するときも、この並べたメモがあると話が短くなりました。症状を順番に言うだけで、相手も状況を想像しやすいようです。
分からないまま並べたメモは、自分にとっては頼りないものでした。けれど、想像で埋めた説明より、ずっと役に立ちました。原因を決めない、というのは、諦めることとは違うと今は思っています。
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